静岡県立島田商業高校「島田フューチャーセンター」発足|9/19(土)第1回セッション開催

静岡県島田市を中心とする、地域の課題解決を目的に、静岡県立島田商業高校が主催・企画・運営する「島田フューチャーセンター」が発足します。

地域住民一人ひとりが、主体的に、地域の課題解決に取り組むためのハブとなり、「持続可能な地域づくり」「地域コミュニティ活性」の一助となる未来を目指すとのこと。

学生の、社会常識に縛られない自由な発想が、課題解決に有効であるのは、静岡県立大学・経営情報学部の国保ゼミ(KOKULABO FC)が実証してきたところです。

静岡県立大学国保研究室(国保ゼミフューチャーセンター)が2013年度のアニュアルレポートを公開 | フューチャーセンターニューズ

「島田フューチャーセンター」では、大学生よりもさらに若い、高校生が関わります。
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広がりを見せる静岡県内FCコミュニティ

発足に向け、中心となって動いているのは、静岡県立島田商業高等学校・商業科主任の鈴木滋さん。

まちづくりNPO「クロスメディアしまだ」の協力のもと、高校生が、社会的課題に気付き、解決の一助となる場づくりを模索していたところ、静岡県内のフューチャーセンター・コミュニティの存在を知ったとのこと。

“地域に一つフューチャーセンター” へ一歩を踏み出しつつある静岡県 | フューチャーセンターニューズ

フューチャーセンターニューズでも過去に特集しましたが、静岡県立大学・国保研究室の成功事例をベースに、常葉大学、静岡大学・宇賀田研究室、三保の松原FCと、広がりを見せています。

鈴木滋さんは、実際にフューチャーセンターに課題を持ち込んだところ、大学生がファシリテーションを務め、課題解決の一助となっているフューチャーセンターの魅力を実感し、可能性を感じます。

 

高校生が運営するフューチャーセンター

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今やどの地方自治体にも言えますが、静岡県島田市も、「人口減少」「少子高齢化」といった社会的課題を抱えています。

課題解決に、「高校生の「柔軟」かつ「自由」かつ「豊かな」発想力を生かせる場を設けたかった」と鈴木滋さん。

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もちろん、授業の一環でもあるので、

「フューチャーセンター講座を設けることで、高校生自身がFC運営の主体となることを通じて、学ぶ意欲と基礎学習への相互効果を高め、将来的には主体的に考えて行動する力が身につくように」

との考えもあります。

 

第1回セッション、9月19日(土)開催

DSC_0091静岡大学FC設立の立役者である、静岡大学卒業生の天野浩史さんらのサポートにより、運営やファシリテーションを学び、プレセッションを開催し、着々と「島田フューチャーセンター」発足の準備を進めています。

第1回セッションも決定しています。

■日時
平成27年9月19日(土)9:00~13:00 

■開催場所
静岡県立島田商業高校
 
■課題
1. 大井川鉄道の利用者増と、島田市への観光客を増やすには?(SLアプリ制作)
2. 合併10周年を向かえる島田市で、市民同士がより繋がり、誇れるようになるには?

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現在、事務局を準備中とのこと。

島田市周辺の方や、島田フューチャーセンターの活動に関心のある方、9月19日(土)のセッションに参加したい方などは、ぜひ以下までお問い合わせください。

【島田フューチャーセンター連絡先】
連絡先/静岡県立島田商業高校 商業科主任 鈴木 滋
電 話/0547‐37‐4167
URL:http://www.edu.pref.shizuoka.jp/shimada-ch/home.nsf/IndexFormView?OpenView
FCのURL(島田商業での紹介):http://bit.ly/shimasho_tuition

『わたしたちがセクター横断でつくる日本の未来 〜 国・行政のあり方懇談会スピンアウト セッション』レポート

20年後、30年後という近い将来、少子高齢化や人口減少により、今までのやり方では、日本社会が立ちゆかなくなります。

私たちはどう対処すればいいのでしょうか?

自分たちの問題を、自分たちで見つけ、自分たちで解決していく社会に変えていく必要があります。

と、同時に、市民だけでやるよりも、官民のセクターを越えて協力しあったほうが、効率良く前に進められる課題もあるはずです。

『わたしたちがセクター横断でつくる日本の未来 〜 国・行政のあり方懇談会スピンアウト セッション』は、「国・行政のあり方懇談会」を傍聴し、共感した小和田香さんが、スピンアウトとして企画しました。

「国・行政のあり方懇談会」は、国の主導、大臣主催、官僚運営で、民間有識者がベースだったそうです。そこで次は、市民の主導で、官僚に協力してもらい、多様なセクター間の対話をうながそうという試みです。

 

主催者、企画メンバー

会場は、GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)です。

主催者の小和田香さんから、セッション開催の経緯や、意図についての話がありました。
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「国・行政のあり方懇談会」は、とても素晴らしいな、と思った反面、残念だなと思った部分もありました。それは、これからの日本はこうならなきゃいけないよね、変えられないことがこんなにたくさんあるんだからさ、というのはよくわかりましたが、じゃあ国はこうします、というのが、「え、なんにもないの〜?」と。(笑)

それから、せっかく国の人たちと、民間の人たちで話しているわけです。じゃあそのメンバーが、「俺これやるよ」とか「次これやろうよ」という話があるのかなーと思ったら、次のアクションが見えませんでした。

本当に一般市民の方と、国の方が、対面かつ双方向で話し合う場が、残念ながらありませんでした。であれば、たまたまフューチャーセッションウィークがあるじゃないかと。懇談会と逆のパターンで、市民の主導で、国の方を呼んでしまったらどうかと考えたんです。

 
官僚側からは、内閣官房行革推進本部事務局次長の藤城眞さん。「国・行政のあり方懇談会」のエッセンスの紹介がありました。

トークがわかりやすい上に、とてもおもしろく、官僚のイメージを良い意味で覆してくれたのが印象的でした。
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「国・行政のあり方懇談会」では、ひとことで言うと、20年後、30年後の日本はどんな社会になるの? 国や行政はどんな役割が期待されるの? ということを話しました。

“茹で蛙” ってご存知でしょうか。世の中、変わらなければいけないんだけど、まだ大丈夫、まだ大丈夫と言っているうちに、茹で上がってしまうわけです。

「これから人口が減っていく」とか、「国が借金を抱えていて、どうする?」という話をよく聞きます。みなさんの中に、不安はあるかもしれませんが、危機感はどれくらいあるのか、ということが気になっていたんです。

だったら、若い人だけ集めて、しかも女性を半分以上で、議論をしようと。これは、30年後も生きている人だけで議論をしよう、ということです。(笑)持続的な社会であるということを期待する立場からすると、何が言えるのかな、ということが知りたかったんです。

企画メンバーには、株式会社フューチャーセッションズの野村恭彦さん、有福英幸さんも名を連ねました。

 

自分とパブリック(公共)のかかわり

自己紹介のあとは、フィッシュボウルに移ります。

中央に5つの座席を置き、残りは周囲を取り囲みます。中央の席は必ず1席空けておき、話題の流れによって、話したくなった人が座り、話をするというルールです。

テーマは、自分とパブリック(公共)のかかわりについてです。
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こちらがフィッシュボウル時に、リアルタイムで作成された、イシューマッピングです。クリックして拡大すると、読むことができます。

東海大学 専任講師 富田誠氏作成
東海大学 専任講師 富田誠氏作成

 

アクションに落とし込む

3名1組のグループを作り、感想や気づきを共有しあいます。

グループごとに、これからじっくりと話し合ってみたいテーマを考えます。
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グループごとに決めたテーマについて、具体的にどんなアクションに落とし込めるかを考えて、紙に書き出します。

それぞれ発表し、全体に共有します。
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3分間の内省で、いま自分が本当にやりたいことや、アクションを確認し、紙に書き出します。

紙を見せ合いながら、①似ているアイデア ②化学反応が起きそうなアイデア ③自分のアイデアを捨ててもやりたいと感じるアイデア という基準で、仲間を見つけます。マグネットテーブルという手法です。
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最後に、その仲間で何かに取り組むとして、いちばん最初にやる行動を決め、セッション終了となりました。

 

次なるアクションへ向けて

主催者の小和田香さん。
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アウトプットをみんなでまとめるというところまでは、たどり着かなかったのですが、「このチームでこのプロジェクトやろうぜ」みたいな声が聞こえてきて、開催して良かったと思いました。

これがスタートだと思いますので、自分がこういう場をつくるという人がたくさん出てきていただきたいし、一緒にアクションしようというお誘いもお待ちしています。今日はどうもありがとうございました。

 
内閣官房行革推進本部事務局次長・藤城眞さん
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こうして市民の皆さんが主導して、進めていただいて、市民のみなさんと一緒に議論すると、色々な新しい視点や、アイデアが出てくるなと再確認しました。

さきほど、「こうしてパブリックについて語るのって楽しいよね」と言ってくださった方がいました。なかなか、パブリックについて楽しく語る場はないですけど、こうやって語ることによって、みなさん一人ひとりが社会に参加する、みたいなことができれば、もっといい社会になっていくと思っています。

最後は時間がおしてしまい、アクションのアイデアを具体化するところまでたどり着かなかったのは、今後の宿題となりました。

主催者の小和田さんもおっしゃるとおり、これが出発点です。国・行政と市民が、一緒に協力して社会を作っていこうという思いに共感する方は、ぜひ今後の動きに注目ください。

小和田香さんの連絡先はこちらです。
https://www.facebook.com/kaori.kowada

【お知らせ】運営方針を変更いたします

『フューチャーセンターニューズ』の運営方針を変更いたしましたので、お知らせします。

 
【新しい理念・運営方針】
■ミッション
自分たちの問題を、自分たちの手で解決できる社会システムを実現する。

■ビジョン
優れたフューチャーセンター事例を取材・発信し、フューチャーセンターによる地域変革や、社会における課題解決をサポートする。

 

“量” から “質” へのシフト

「自分たちの問題を、自分たちの手で解決できる社会システムを実現する」というミッションは、変わりません。

そのための手段として、フューチャーセンターに期待しており、『フューチャーセンターニューズ』を運営する動機となっています。

最も大きな変更点は、“量” から “質” へのシフトです。

今までは、メディアの価値を「ここへ来れば日本全国のフューチャーセンター情報を網羅できる」と掲げていました。

しかしながら、取材・情報発信活動を続けていくうちに、“日本にこんなにたくさんのフューチャーセンター活動が存在する” と発信するフェーズは終わったのではないか?と感じるようになりました。

 

生きた情報、実践的ノウハウが求められている

現在、必要とされるのは、

・フューチャーセンター的な “場” が、具体的にどんな成果を生んでいるのか
・「地域変革」や「社会における課題解決」を実現するために、フューチャーセンターをどのように活用すればいいのか
・具体的な成果を生んでいる地域では、フューチャーセンターをどのように活用しているのか

といった、生きた情報であり、実践的ノウハウです。

これは、福井県鯖江市より招待を受け講演させていただいた経験から、強く実感するところです。

私がやりたいのは、フューチャーセンターを増やす手助けではなく、「メディア活動を通じて、フューチャーセンターによる地域変革のきっかけを提供することなのだ」と、改めて意識するきっかけとなりました。

 

優れたモデルケースが地域にフューチャーセンターを浸透させていく

また、静岡県立大学経営情報学部の国保研究室によるフューチャーセンター活動からも、大きな影響を受けました。

静岡県内では、フューチャーセンター活動が広がりを見せ、現在6つのフューチャーセンターが存在しています。

なぜこのような、全国的に見ても特異な状況が生まれたかというと、すべては優れたモデルケースであるKOKULABO(国保ゼミ)フューチャーセンターが存在したからです。

合理的にデザインされ、明確な強味を持ったフューチャーセンターは、一歩足を踏み入れただけで、大半の人が価値に気づきます。

優れたお手本があれば、「自分たちでもやってみよう」というハードルも極めて低くなり、あっという間に広がりを見せます。

 

優れたフューチャーセンター事例と、地域変革の手段を探している人を結びつける

もちろん、“とにかくたくさんの種をまく” という考え方もあります。

たとえば、株式会社フューチャーセッションズの活動が社会に与えている影響を見れば、その効果は明らかです。

どちらが良い悪いという問題ではないのですが、私は個人的に、人々の目印となるような一本の大木が周囲を変えていく、という方向性に可能性とやりがいを感じます。

優れたフューチャーセンター事例と、地域変革や課題解決の手段を探している人を結びつけ、マッチングさせるのが、『フューチャーセンターニューズ』の今後の存在価値だと考えます。

今後は情報量にはこだわらず、質を重視し、取材活動を通じて共感を得られた取り組みを中心に、発信していきます。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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