「セッション取材レポート」カテゴリーアーカイブ

7つのテーマが羽ばたく!『子ども達にいい社会をつくるためのChild Future Session vol.4』レポート

こどもたちにとってよりよい未来を生み出すためのChild Future Session。主催の小笠原舞さんの強い思いは、第1回セッションで形になり、『asobi基地』が生まれました。今や毎週のようにイベントが開催され、多くの人々に支持されるコミュニティへと進化しています。

asobi基地のように、対話から生み出される具体的なアクションを応援しようと開催された、第4回セッションの様子をレポートします。

 

Child Future Sessionをつくる人たち

この日の司会・ファシリテータは、中村威さんと小澤いぶきさん。
childfuturesession_4_2

childfuturesession_4_3

Child Future Sessionの生みの親・小笠原舞さん。この日はゲストスピーカー。
childfuturesession_4_4

そのほか、asobi基地のキャストをはじめ、たくさんの人たちがセッションを作っていました。

 

セッションの前にasobi基地!

午後のセッションに先立ち、こどもたちから気づきを得ようと、午前中はasobi基地を開催。会場のエコライブオフィス品川は、広いルーフバルコニーが併設された開放的な空間です。こどもたちは縦横無尽に遊び回ります。
childfuturesession_4_5

childfuturesession_4_6

childfuturesession_4_7

childfuturesession_4_8

お昼は、みんなで手作りホットドッグ。こどもたちはお腹を空かせて満足そうに頬張り、大人からも「やっぱり外で食べるご飯は美味しい!」という声が聞かれました。
childfuturesession_4_9

childfuturesession_4_10

childfuturesession_4_11

 

こどもたちが身近にいる空間のまま、セッション開始

昼食のあと、Child Future Sessionが始まります。午後も数人のこどもたちが居残り、お昼寝をしたり、遊び回ったり、大人たちに混じってセッションに参加したりしていました。

Child Future Sessionの趣旨説明、フューチャーセッションについての説明からスタート。
childfuturesession_4_12

続いて小笠原舞さんも加わり、Child Future Sessionから生まれたasobi基地の紹介です。
childfuturesession_4_13

childfuturesession_4_14

実際にasobi基地で遊ぶこどもたちを見ての感想を数名に聞き、全体で共有します。
childfuturesession_4_15

・親が他の子とも自然に遊んでいて、素敵な空間だと思った
・こどもたちはみんなそれぞれ違う遊びをしていることに驚いた
・遊んでいるこどもを見ている親たちが楽しそうにしていた
・こどもを自由に遊ばせたいが、周囲の目が気になる。asobi基地では自由な空間というコンセプトなので、親も堂々としていられる

などの感想が聞かれました。

 

電車内のベビーカー問題から自由に対話

司会の中村さんから、「asobi基地は放っておいても小笠原舞さんが発展させてくれる。今日は、セッションが終わったときに、asobi基地のようなプロジェクトが生まれて動き出している、というところまで持っていきたい」と、この日のセッションの目標設定が語られました。

休憩を挟んで、数人の対話を全員で見守る“フィッシュボウル”が始まります。実際に対話する中央の席は一箇所空けておき、語りたい人が自由に参加していいルールです。テーマは電車内のベビーカー問題からスタートし、場の空気によって話題を自由に広げていきます。

子育て環境に日々思うところがあるお父さんお母さんや、保育関係者を中心に、対話は盛り上がりを見せます。
childfuturesession_4_16

childfuturesession_4_17

childfuturesession_4_18

 

思いを持った7人が持ち込んだテーマについて対話を深める

具体的なアクションへ繋げるための対話が始まります。「どうしてもこの話題で話したい」という思いで参加した7人に手を挙げてもらい、それぞれがテーマを掲げます。

1. 2030年の子供の住まいをどう考える?
2. 子育てにおけるスポーツの重要性と可能性について
3. パパ育
4. 学校をみんな色に塗りかえたい!
5. 遊びと安全の確保
6. 屋内でもからだあそびを、いつでも、どこでも、誰でも楽しくできるサービス商品
7. 幼児教育に求めるものは?

参加者それぞれが、対話してみたいテーマを選び、5人前後のグループをつくります。
childfuturesession_4_19

childfuturesession_4_20

childfuturesession_4_21

childfuturesession_4_22

あっという間に模造紙が、アイデアや気づきで埋まっていきます。多様性こそが宝だと実感する瞬間です。
childfuturesession_4_23

childfuturesession_4_24

childfuturesession_4_25

childfuturesession_4_26

 

リーダー7人の気づきの共有

対話は、全員が入れ替わるルールで2セット。持ち込んだテーマについて、対話をしてどうだったか、7人のリーダーが感想や気づきを全体にシェアします。
childfuturesession_4_34

childfuturesession_4_27

childfuturesession_4_28

childfuturesession_4_29

childfuturesession_4_30

childfuturesession_4_31

childfuturesession_4_32

childfuturesession_4_33

活動のヒントが見つかったのはもちろんですが、自らの考えを話し、対話する中で、考えが整理されたり、迷いが吹っ切れたリーダーが多かった事実が印象的でした。

Child Future Session Vol.4から7つのプロジェクトが羽ばたきました。

ブラッシュアップした各プロジェクトは、Facebookグループ・Child Future Center 公式コミュニティで引き続き意見交換したり、アイデア出しを続けていったりするとのことです。

 

多様な関わり方を応援するコミュニティ

Child Future Session Vol.4での気づきを、参加者全員で共有します。
childfuturesession_4_35

小笠原舞さんからは、「こどもたち、ありがとうございます!」と拍手をうながす声が。
childfuturesession_4_36

こどもと一緒にセッションをするのは新しいチャレンジだった。やって良かったし、参加してくれたお父さんお母さんがいて感謝したい、とのことでした。

Child Future Sessionをやり始めて1年間、充実していたし、あっという間だった。自分で活動しようという人も、サポートしようという人もいる。それが多様性。今日のプロジェクトの進捗状況を共有したり、今日の気づきを共有したりしたい。それぞれのやり方で関わって、継続的なコミュニティにしていきたい

childfuturesession_4_37

子育て環境に疑問を感じていたり、「こどもたちにとってよりよい未来を生み出すために、何か行動したい」と考えたりしている方、ぜひ小笠原舞さんや、Child Future Centerにコンタクトを取ってみてください。各自の問題意識、それぞれの関わり方でのアクションを応援するコミュニティがここにあります。

【主催者WEBサイト】
Child Future Center 公式コミュニティ

asobi基地Facebookページ

また、『READY FOR?』にて、新しくクラウドファンディング・プロジェクトがスタートしています。要チェック。
親子でいろんな体験が出来る「期間限定asobi基地カフェ」がOPEN!(小笠原舞) – READYFOR?

 

Facebookページに参加してください

FutureCenterNEWS JAPANの最新情報は、こちらでチェックできます。

『みなとフューチャーセンター第三期キックオフ〜新しいアーバンコミュニティーデザイン〜』レポート

青山、赤坂、六本木、麻布、白金台、汐留、台場などの歓楽街や住宅街、虎ノ門、新橋などのオフィス街を擁し、日本で最も有名な都市の一つと言える東京都港区。「ひとりのスペシャリストより、100人の考える素人を創り出したい」をキャッチコピーに、都市と人の繋がりを対話を通じて模索し、小さなアクションから一つ一つ起こしていこうとする取り組みが、みなとフューチャーセンターです。

 

主催者紹介

みなとフューチャーセンター代表の横尾俊成さん。NPO法人グリーンバード代表かつ、港区議会議員。1981年生まれ。
minatofc1

ファシリテータの玉川幸枝さん。小柄な体躯からポジティブなエネルギーが滲み出ていて、一緒にいるだけで元気になれる方です。
minatofc2

 

アークヒルズのお洒落なカフェが会場

みなとフューチャーセンターの舞台は、港区赤坂から六本木にまたがるアークヒルズ。
minatofc3

夕闇のせまる『ARK HiLLS CAFE』のギャラリースペースに、人が集まり始めます。
minatofc4

 

みなとフューチャーセンター第三期キックオフ!

みなとフューチャーセンターは、今まで一期、二期の活動を完了し、この日2013年5月31日(金)は、第三期のスタートとなるキックオフ・セッションでした。

代表の横尾俊成さんからメッセージ。

「理想の未来の社会を、みんなで作ろうとするのがフューチャーセンター。自分は港区議をやっているが、民間の立場でもある。必ずしも行政がやることばかりではなく、一般住民である僕らにも解決できる街の課題がたくさんある。たまたま“みなとフューチャーセンター”なので、港区を題材に対話をしていくが、港区在住でない方もいる。自分の街の問題解決のきっかけになってくれればいい」

ファシリテータの玉川さんから、フューチャーセンターの説明と、本日の目標設定「街の課題を見つけ、誰が困っているか、解決するために誰にヒアリングすればいいかまであぶり出す」が語られます。

続いて、第二期活動報告として、「子育て世代のクオリティオブライフ」をテーマに活動した河内山さんから、報告がありました。
minatofc5

子育て世代にヒアリングを重ねた結果、「子育てに必要な情報が得られないのは、コミュニティが形成されていない弊害ではないか」という仮説を立て、すでに活動しているNPOと協力して港区に子育てコミュニティをつくろうと活動。

個人的に、私(寄金)がいつも家族で遊びに行っている『asobi基地』とのコラボレーションの計画が進んでいると聞き、一気に親しみが増しました。

実際の第1回イベントを6月9日に開催するとのことです。

みなとフューチャーセンターイベント『子育てを楽しもう』

 

街の問題点をブレインストーミング

みなとフューチャーセンターが目指すのは、街の問題に自分たちで向き合って起こす具体的なアクション。まずは、5人前後のグループに分かれ、短い時間でさまざまな街の問題点をポストイットに書き出していくブレインストーミングからスタートします。
minatofc6

minatofc7

書き出した問題点を、説明を加えながら模造紙に貼りだし、グルーピングしていきます。それぞれ、生活の中の実感から意見が出てくるので、多様性に富んでいます。
minatofc8

minatofc9

それぞれのグループでどんな内容を話したかを、全体で共有します。大まかに、街の環境、コミュニティ、コミュニケーション、自分らしい生き方などのテーマで共通項が見出せました。
minatofc10

minatofc11

minatofc12

minatofc13

minatofc14

 

テーマごとにアクションにつなげていくグループセッション

各グループのブレインストーミングを元に、3つのテーマが設定されました。

ライフスタイル
環境・ハードの改善
コミュニケーション&コミュニティ

それぞれ、対話を深めてみたいテーマに、思い思いに分かれます。具体的なアクションに繋げていくグループセッションが始まります。この日は、問題を解決するために「誰にヒアリングをすればいいか?」まで浮かび上がらせるのがゴールです。
minatofc16

minatofc17

minatofc18

最後に、対話の成果を全体で共有します。
minatofc19

minatofc20

minatofc22

“ライフスタイル”チームは、「人生を効率化・タスク化してしまうのはよろしくないのでは」というところから話をスタート。アイデアとして、情報が溢れているから効率重視になってしまう、ならば敢えて情報化社会の中に「圏外」な場所、例えば街中で五感を確認できるような仕組み(著者注:ダイアログ・イン・ザ・ダーク暗闇ごはんのような取り組みと思われる)を作ってはどうかと提案。先行した取り組みをしている街や企業にヒアリングするという結論になりました。

“コミュニティ”チームは、自治会や商店街など、嫌々ながら参加するのではなく、人々が好んで参加するようなコミュニティを理想としました。昔ながらの商店街があるところは、コミュニティが機能しているという仮設を立て、特に評判のいい麻布十番など、好ましいコミュニティをつくっているところへヒアリングする結論になりました。

“環境・ハード”チームは、港区における自転車バイクの駐輪場の少なさをテーマにしました。生活者の実感として駐輪場が少ないが、そもそも自転車・バイク利用者がどこの誰で、何のために使っているのか(区内の人間が区内の移動のために使っているのか、区外の人間が区内に来るために使っているのか、など)情報がありません。そこで、実際に違法駐輪している人や、区政担当者にヒアリングして、ニーズの把握をする結論になりました。

 

街の課題解決はみなとフューチャーセンターへ

取材の中で最も印象深かったのは、「みなとフューチャーセンターを、こんなことやっているんです(やろうと思っているんです)、という人が仲間集めをできる場にしたい」というファシリテータの玉川さんの言葉です。

今回は第三期のキックオフということで、街の課題をピックアップし、その妥当性の検証準備をするところまでのセッションでした。が、みなとフューチャーセンターは、対話を深めていくうちにワクワクして、自然と自分からアクションしてしまうような、そんな場を理想としているんだな、実際にそういう場なんだなと実感しました。

また、代表の横尾俊成さんは、「みなとフューチャーセンター」と銘打っているものの、港区だけの課題にこだわるつもりはないとのこと。港区の解決手法を自分の街に活かしたり、あるいは広く街の課題を持ち込んでみるのもおもしろいと思います。現代における都市と人のつながり方や、街の課題解決に強い思いのある方は、ぜひ連絡を取ってみてください。

みなとフューチャーセンター

 

Facebookページに参加してください

FutureCenterNEWS JAPANの最新情報は、こちらでチェックできます。

“今までのストーリー”から“新しいストーリー”へ。『フューチャーセッション・ウィーク2013 プレ・セッション』レポート

5月31日(金)〜のフューチャーセッション・ウィーク2013を控え、主宰する株式会社フューチャーセッションズが、各々のセッションを磨き上げ、仲間を見つけるためのプレセッションを開催しました。

フューチャーセッション・ウィーク2013のテーマは、「未来の新しいストーリーを発見しよう」。こんなキャリアを歩めれば満足、こんな人生を送れば幸せ、とみんなが信じる“物語”が、大きく変容し始めています。“今までのストーリー”から“新しいストーリー”へ、楽しそうにシフトしていく人の姿がたくさん見られれば、社会は動きます。

自分自身の新しいストーリーを見つけ、仲間たちと共有できるセッションを生み出すための、フューチャーセッション型ワークショップをレポートします。

 

日本全国からフューチャーセンター界隈の人々が集結

会場はK.I.T.虎ノ門大学院。首都圏はもちろん、山梨、高松、静岡、北海道、大阪、愛知、三重、山口……と日本全国から集結し、最大150名収容の大きな会場がほぼ満員となりました。
presession0

 
これだけの人々が集うと、さすがに圧倒されるような熱気です。また、フューチャーセンターに期待する人が、これほどまでに増えたのだという事実を実感できます。
presession5

 
FutureCenterNEWS JAPAN読者の多くにとってはお馴染みでしょう、株式会社フューチャーセッションズの面々が、プレ・セッションを牽引していきます。代表取締役の野村恭彦さん。もちろん、メイン・ファシリテータです。
presession1

 
シニアマネージャー、『OUR FUTURES』編集長の有福英幸さん。
presession2

 
マネージャー・筧大日朗さん。
presession3

 
先日、株式会社フューチャーセッションズが、生きるように働く人の仕事探し『東京仕事百貨』へ求人を掲載しました。たくさんの応募があった中から、フューチャーセッションズの一員になったのが、こちらのYuta Uwaiさん。
presession4

 

イントロダクション:未来を創る機能として広がりを見せるフューチャーセンター

presession6

ファシリテータの野村さんから、イントロダクションとして「フューチャーセンターは最初に企業が関心を持ち始めたが、徐々に個人の活動が活発になり、今はさまざまな自治体や機関が、未来を創る機能として、まじめに採用し始めている。誰かが考えて一方向に説明する、というだけでは変えられない状況を、最初から様々な人たちが集って、一緒に考えて一緒にアクションしていこうという動きが広がっている」というフューチャーセンターをめぐる状況の整理がありました。

また、「フューチャーセンターは様々なセクターの人が集って、関係性がつくれれば、物事をブレイクスルーできるかもしれない、というところが出発点。今日も多種多様なセクターから参加者がいる。ひとつのテーブルで対話すると「こんなことをしたらおもしろいんじゃないか」ということが見つかるかもしれない。また他のセクターのセッションに参加するだけでも、自分のチャンスが見つかるかもしれない」とのメッセージがありました。

 

フューチャーセッション企画のポイント

テーブルごとに、2分程度の短い時間で自己紹介をし合ったあと、野村さんから、フューチャーセッションを企画する際の留意点が語られます。

  • フューチャーセッションは方法論ではないので、好きな方法でセッションをやっていい
  • 「みんな未来をつくるために集まっている」という前提が、フューチャーセッションの条件(例えば、意見を一方的に伝える講習会のようなものは悪い例)
  • 主催者に固定的な意見があると、フューチャーセッションにはなりにくい
  • 主催者は「どうしたらいいだろう?」と問いかけ、みんなの知恵を使って解決する
  • 主催者は、その問いを誰(どんなセクターや世代)と一緒に考えたいのかを考える
  • 一緒に考えたいと思う人たちが参加したくなるようにデザインする
  • 様々なセクターから人を集めるので、参加者同士が互いを理解し合う時間をしっかりとり、またお互いの意見や価値観に耳を傾け合うような場をつくる
  • 関係性ができれば、テーマに興味がなかった人を巻き込める。まったく違うからこそ、様々なアイデアが出る
  • つまり、自分に関係なさそうなセッションに参加するのは、実はそれだけですごく助けになる。逆に、自分が気づきを得ることもある
  • こうした「お互い様」の関係ができると、セッションがどんどんやりやすくなる。セッションをどんどんやっていこうとする人は、積極的に様々なセッションに参加するといい

特に最後の2点が、とても印象に残りました。

個人的には、参加したくなるフューチャーセッションの基準は、テーマではありません。異分子を歓迎してくれそうかどうかが一番気になります。

「地域のセッションだから、地域の人来てください!」など、関係者ばかりを中心に集めたいように見えるセッションは、どんなにテーマに関心があっても、二の足を踏んでしまいます。単純に飛び込んでいくのが不安ですし、それでフューチャーセッションのメリットが出せるのかな? と感じてしまうからだと思います。

 

仲間を集める:マグネットテーブル

自分のセッションを磨き上げるための仲間を見つけます。

自分のテーマを書いた紙を掲げながら、なるべく多くの他人のテーマを見て、ピンと来た人と4〜5名ほどのグループをつくります。

ルールはこのとおり。特に3番目の、「自分の書いたものを捨ててもいいと思える案を書いている人」という条件がおもしろいですね。
presession7

 
最初は戸惑いや緊張が表情に出ている方も散見されましたが、徐々に場が練り上がっていきます。
presession8

presession9

presession10

presession11

presession12

presession13

 
グループができたところから、テーブルについていきます。
presession14

 
徐々に固まってきました。
presession15

 
見ていて圧倒されたのは、テーブルについた人々が、自然に引き込まれるように、活発な会話を始めたところです。ファシリテータからは何の指示もありませんでした。
presession16

 

プロトタイピング:セッションを魅力的に伝える『エンパシーライティング』

続いては、主催するセッションを魅力的に伝えるために、共感を得るライティングのコツを学ぶワークショップです。

ワークショップ講師は、ライティング・デザイナーの中野功(なかの こう)さん。
presession17

 
中野さんが開発した『エンパシーチャート』を埋めていきます。
presession18

presession19

presession20

 
こうしたライティングは本来、論理的に考えれば答が出るはずものです。がしかし、ある程度のスキル・経験が必要なのは事実ですし、文章に苦手意識のある方もいます。

『エンパシーチャート』の凄いところは、チャートを順番に埋めていきさえすれば、論理的に考える作業の順を追っていく結果になり、誰にでも共感を呼ぶ文章を作成できてしまうところです。実際に試した方々のあいだでも好評だったようで、ツイートされていた方もいました。

 
『エンパシーチャート』を元に生み出されたストーリーを元に、30秒で相手を説得できるかチャレンジ。
presession22

presession21

 
野村さんが「一方しか手を挙げなかったら、気まずくなりますよ」と茶目っ気たっぷりに前置きをしつつ、ペアを組んだ相手のセッションに行きたくなった人は手を挙げてくださいと尋ねます。
presession23

 
この頃にはもう、フューチャーセッションならではの一体感を強く感じることができました。

最後に、これまた冗談めかして、「いつセッションをやるか迷わないように、いま決めてしまいましょう」と、自分のテーマを書いた付箋を、希望する日付の欄に貼っていくよう指示が出ます。

100名分以上の付箋が貼られると壮観です。このうち、実際にどのくらいのセッションが開催されるのでしょうか?
presession24

 

未来シナリオをつくる:“今までのストーリー”から“新しいストーリー”へ

休憩を挟み、野村さんがフューチャーセッション・ウィーク2013のテーマ「未来の新しいストーリーを発見しよう」について、核心へと切り込んでいきます。幸せって何だろうかという物語、例えば、何歳で結婚して何歳で家を買って……が、明らかに変わってきているんじゃないか、という提起がされました。

昔の物語に違和感を抱き、新しい物語で生きたほうがいいと感じている人があちこちにいる。が、他人と共有できないので生きにくい。みんなと一緒なら安心だが、古い物語には違和感があるので、落ち着かないというわけです。

野村さんは「震災前後を考えても、実は日本から世界に発信すべき新しい物語が生まれている。フューチャーセッション・ウィーク2013は、このような新しい物語をたくさん生み出す機会にしたい」と語ります。

 
新しいストーリーを実現するため、未来の可能性を広げるための“シナリオ”を考えるワークショップが始まります。
presession25

 
各テーブルごとのテーマについて、変化の兆しをブレインストーミングで抽出していきます。集めた変化の兆しを分類し、最もインパクトが大きく、不確実性の高い兆しを選びます。大きな2つの変化が同時に起きたとしたら、どんなシナリオが想像できるかを考えます。
presession26

presession27

presession28

presession29

 
様々な未来シナリオを考え、共有できれば、「どんな未来になっても対応できるように行動しよう」であったり、「そのうちの1つのシナリオに皆が強く共感できたから、じゃあ実現するためにどうしたらいいのか考えよう」であったり、アクションに繋げられます。正しいシナリオを考えようとするのではなく、視野を広げるために使うと有効なメソッドと言えます。

 

ホスピタリティやファシリテーションのポイント

野村さんより、以下の話がありました。

  • 机が整然と並んでいるとかしこまってしまう。今日のような会場だったらちょっと机をずらしておくだけでも変わる
  • スタート前、参加者がシーンと待っていないように、ちょっとしたタスクと用意しておくなどするといい
  • 多種多様な人が集まっているので、ちょっとだけ話をしてもらうのは一つ方法
  • ただ、みな「対話したい」と思ってきている。長いスピーチは参加者の体温を下げる
  • みんなが盛り上がるような問いを出して、なるべく早く対話してもらう
  • 当事者にプレゼンをしてもらうようなときは、先に参加者それぞれが自分の頭で考える機会を作ったほうがいいケースもある
  • 関係性をしっかり構築する時間をつくる。関係性ができないと、その場がよくてもその後の広がりがない
  • 個人が気づきを得るのが一つの大きな目的。うまくデザインする
  • みんなでアウトプットを出す。一つの答でなくてもいいので、共同で作業することが大切
  • 最初に考えた問いをそのまま考えて終わるような場合は、うまくいっていないかもと考えてほしい。セッション中のモヤモヤだったり不満だったり、揺らぎを大切に、臨機応変に
  • ときには立ち止まって、深く考える時間をとってみてもいい

「いま、実際にセッションを開催する気でいる、という人はどれくらいいますか」と野村さんが問いかけます。

セッションを開催する人はグー、しない人はパー。ざっと見た印象では、100人を超える人々の6割7割がグーを挙げていました。
presession30

 

「次」を視野に入れてセッションの企画を

野村恭彦さんの指名で、ボブ・スティルガー氏が総括します。「2年前は7人とフューチャーセッション・ウィークを一緒にやりましょう、と話したのに、今はこんなにも多くの人がいて驚いている。古いストーリーだけじゃないと気づき始めた人たちが、じゃあ新しいストーリーとは何なのか見つけようとしている。みなと一緒に新しいストーリーを見つけることに、本当に興奮している」。
presession31

 
最後に野村さんから「せっかくセッションが盛り上がっても、何となくいいねで解散しては霧消してしまうかも。「次」を意識してセッションを企画してほしい」とのアドバイス。テーブルごとに今日の気づきを共有して、解散となりました。
presession32

presession33

presession34

 
解散後も非常に和やかな雰囲気で、名残惜しいかのように語り合う人の姿がたくさん見られました。
presession35

presession36

 

異分子のあなたの参加が、実は助けになる!

2013年のフューチャーセッション・ウィーク、いったいいくつのセッションが開催されるのでしょうか。期待を抱かせるプレセッションとなりました。
presession37

  • つまり、自分に関係なさそうなセッションに参加するのは、実はそれだけですごく助けになる。逆に、自分が気づきを得ることもある
  • こうした「お互い様」の関係ができると、セッションがどんどんやりやすくなる。セッションをどんどんやっていこうとする人は、積極的に様々なセッションに参加するといい

フューチャーセンターに期待する私たちが、フューチャーセンターを盛り上げる簡単な手段の一つとして、セッションに参加する、というものがあります。

野村さんが語ったとおり、自分の分野とは異なるセッションに参加することが、実はその場に新鮮な価値観や意見を持ち込む結果になり、大きな助けになります。

セッションをどんどん開催していきたい人にとっても、こういった「お互い様」を積み重ねることで、人が集まりやすくなるメリットがあるわけです。

この機会に、守備範囲に関係なく、おもしろそうなセッションにどんどん参加したいですね。フューチャーセッションウィーク2013は5月31日(金)〜6月8日(土)。とても楽しみです。

【フューチャーセッション・ウィーク2013で開催されるセッションをチェック!】
OUR FUTURES

 

Facebookページに参加してください

FutureCenterNEWS JAPANの最新情報は、こちらでチェックできます。