『みなとフューチャーセンター第三期キックオフ〜新しいアーバンコミュニティーデザイン〜』レポート

青山、赤坂、六本木、麻布、白金台、汐留、台場などの歓楽街や住宅街、虎ノ門、新橋などのオフィス街を擁し、日本で最も有名な都市の一つと言える東京都港区。「ひとりのスペシャリストより、100人の考える素人を創り出したい」をキャッチコピーに、都市と人の繋がりを対話を通じて模索し、小さなアクションから一つ一つ起こしていこうとする取り組みが、みなとフューチャーセンターです。

 

主催者紹介

みなとフューチャーセンター代表の横尾俊成さん。NPO法人グリーンバード代表かつ、港区議会議員。1981年生まれ。
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ファシリテータの玉川幸枝さん。小柄な体躯からポジティブなエネルギーが滲み出ていて、一緒にいるだけで元気になれる方です。
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アークヒルズのお洒落なカフェが会場

みなとフューチャーセンターの舞台は、港区赤坂から六本木にまたがるアークヒルズ。
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夕闇のせまる『ARK HiLLS CAFE』のギャラリースペースに、人が集まり始めます。
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みなとフューチャーセンター第三期キックオフ!

みなとフューチャーセンターは、今まで一期、二期の活動を完了し、この日2013年5月31日(金)は、第三期のスタートとなるキックオフ・セッションでした。

代表の横尾俊成さんからメッセージ。

「理想の未来の社会を、みんなで作ろうとするのがフューチャーセンター。自分は港区議をやっているが、民間の立場でもある。必ずしも行政がやることばかりではなく、一般住民である僕らにも解決できる街の課題がたくさんある。たまたま“みなとフューチャーセンター”なので、港区を題材に対話をしていくが、港区在住でない方もいる。自分の街の問題解決のきっかけになってくれればいい」

ファシリテータの玉川さんから、フューチャーセンターの説明と、本日の目標設定「街の課題を見つけ、誰が困っているか、解決するために誰にヒアリングすればいいかまであぶり出す」が語られます。

続いて、第二期活動報告として、「子育て世代のクオリティオブライフ」をテーマに活動した河内山さんから、報告がありました。
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子育て世代にヒアリングを重ねた結果、「子育てに必要な情報が得られないのは、コミュニティが形成されていない弊害ではないか」という仮説を立て、すでに活動しているNPOと協力して港区に子育てコミュニティをつくろうと活動。

個人的に、私(寄金)がいつも家族で遊びに行っている『asobi基地』とのコラボレーションの計画が進んでいると聞き、一気に親しみが増しました。

実際の第1回イベントを6月9日に開催するとのことです。

みなとフューチャーセンターイベント『子育てを楽しもう』

 

街の問題点をブレインストーミング

みなとフューチャーセンターが目指すのは、街の問題に自分たちで向き合って起こす具体的なアクション。まずは、5人前後のグループに分かれ、短い時間でさまざまな街の問題点をポストイットに書き出していくブレインストーミングからスタートします。
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書き出した問題点を、説明を加えながら模造紙に貼りだし、グルーピングしていきます。それぞれ、生活の中の実感から意見が出てくるので、多様性に富んでいます。
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それぞれのグループでどんな内容を話したかを、全体で共有します。大まかに、街の環境、コミュニティ、コミュニケーション、自分らしい生き方などのテーマで共通項が見出せました。
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テーマごとにアクションにつなげていくグループセッション

各グループのブレインストーミングを元に、3つのテーマが設定されました。

ライフスタイル
環境・ハードの改善
コミュニケーション&コミュニティ

それぞれ、対話を深めてみたいテーマに、思い思いに分かれます。具体的なアクションに繋げていくグループセッションが始まります。この日は、問題を解決するために「誰にヒアリングをすればいいか?」まで浮かび上がらせるのがゴールです。
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最後に、対話の成果を全体で共有します。
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“ライフスタイル”チームは、「人生を効率化・タスク化してしまうのはよろしくないのでは」というところから話をスタート。アイデアとして、情報が溢れているから効率重視になってしまう、ならば敢えて情報化社会の中に「圏外」な場所、例えば街中で五感を確認できるような仕組み(著者注:ダイアログ・イン・ザ・ダーク暗闇ごはんのような取り組みと思われる)を作ってはどうかと提案。先行した取り組みをしている街や企業にヒアリングするという結論になりました。

“コミュニティ”チームは、自治会や商店街など、嫌々ながら参加するのではなく、人々が好んで参加するようなコミュニティを理想としました。昔ながらの商店街があるところは、コミュニティが機能しているという仮設を立て、特に評判のいい麻布十番など、好ましいコミュニティをつくっているところへヒアリングする結論になりました。

“環境・ハード”チームは、港区における自転車バイクの駐輪場の少なさをテーマにしました。生活者の実感として駐輪場が少ないが、そもそも自転車・バイク利用者がどこの誰で、何のために使っているのか(区内の人間が区内の移動のために使っているのか、区外の人間が区内に来るために使っているのか、など)情報がありません。そこで、実際に違法駐輪している人や、区政担当者にヒアリングして、ニーズの把握をする結論になりました。

 

街の課題解決はみなとフューチャーセンターへ

取材の中で最も印象深かったのは、「みなとフューチャーセンターを、こんなことやっているんです(やろうと思っているんです)、という人が仲間集めをできる場にしたい」というファシリテータの玉川さんの言葉です。

今回は第三期のキックオフということで、街の課題をピックアップし、その妥当性の検証準備をするところまでのセッションでした。が、みなとフューチャーセンターは、対話を深めていくうちにワクワクして、自然と自分からアクションしてしまうような、そんな場を理想としているんだな、実際にそういう場なんだなと実感しました。

また、代表の横尾俊成さんは、「みなとフューチャーセンター」と銘打っているものの、港区だけの課題にこだわるつもりはないとのこと。港区の解決手法を自分の街に活かしたり、あるいは広く街の課題を持ち込んでみるのもおもしろいと思います。現代における都市と人のつながり方や、街の課題解決に強い思いのある方は、ぜひ連絡を取ってみてください。

みなとフューチャーセンター

 

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