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抜群の居心地。静岡県立大学国保ゼミフューチャーセンター

静岡県静岡市駿河区のなだらかな丘に、レンガ張りのお洒落な校舎を連ねる静岡県立大学。経営情報学部の国保祥子助教のゼミでフューチャーセンターが開催されています。

毎週月曜日18:00~で定期開催され、10月15日には1周年を迎えました。活動はフューチャーセンター界隈でも評判となっています。

 

国保ゼミフューチャーセンターの概要

Facebookグループ『KOKULABO』

国保ゼミフューチャーセンターはFacebookグループ「KOKULABO」を基盤に運営されています。セッション開催の告知もこちらでされ、定員20名の参加者を募ります。

グループへの参加(と離脱)は自由です。セッションの様子もUPされますので、ご関心のある方は「KOKURABO」へ参加しておくと便利です。

Facebookグループ – KOKULABO
https://www.facebook.com/groups/107089546089748/

国保ゼミフューチャーセンターの様子
国保ゼミフューチャーセンターのディスカッションの様子。中央に立っているのが国保祥子助教。

 

主役は学生

運営は国保ゼミのゼミ生が担当しています。内外の学生はもちろん、社会人も参加します。

ここでは学生と社会人が対等な目線で意見を交わします。国保研究室の公式ブログには以下のような説明があります。

なお国保ゼミの学生は、ホームゲームの主催者としてアウェイのみなさんをおもてなしいたしますが、議論に関してはあくまで対等な立場として臨ませていただきます。「学生にアドバイスをする場」ではなく、あくまでも「問題を色んな立場から話し合う場」であるということをご理解くださいませ。
国保研究室 – 国保ゼミのフューチャーセンターについて
http://kokubo-lab.seesaa.net/article/270816181.html

学生も社会人も熱心に聞き入る。発表者は静岡のお土産「茶の和」プロジェクトを手がける静岡県立大学4年生の石田裕紀子さん。

社会に出ていないぶん、学生は社会人よりもゼロベース思考が得意な傾向があります。社会人にはもちろん、積み重ねてきた知識と経験があります。

両者がうまく融合し、学生と社会人の参加者どちらもメリットが得られるのが国保ゼミフューチャーセンターの最大の特長です。

 

抜群の居心地。「空間造り」と「おもてなし」

初めての参加者も、知らず知らずのうちに体の余分な力が抜け、いつしか馴染みの溜まり場にいる気分にさせる。これこそが国保ゼミフューチャーセンターです。

 

フューチャーセンターとしての空間をデザイン

当初、一般教育棟2221国保研究室は、どこにでもある普通の研究室でした。しかしフューチャーセンターをつくることを決めてから研究室を改装します。

研究室にいる学生の導線を踏まえ、機能的かつ居心地の良い空間をデザイン。超横長のホワイトボード、学生手作りの楕円テーブル、お茶やお花を始めとする数々の小物。静かに流れるバック・グラウンド・ミュージック。

結果出来上がったのは、研究室らしくない研究室です。一般的な研究室のイメージ、すなわち書類や書籍が雑多に積まれた圧迫感は微塵もありません。学生の滞在率が上がったというのも文句なしにうなずけます。

壁にはゼミ生たちの活動の様子を切り取った写真が貼られている。研究室の普段の活気が伝わってくるよう。

学生のおもてなし

研究室へ足を踏み入れると、国保ゼミ生のみなさんがにこやかに迎えてくれます。席に着けば近くの学生さんたちが気さくに話し掛けてきます。初参加の緊張もアイスブレイクをしているうちにほどけていきます。

学生のみなさんのいきいきとした表情が本当に素敵です。

学生同士ならいざ知らず、年の離れた社会人に対してこうも違和感なく接することができるのはなぜなのでしょうか。国保先生によると、通ってくれている社会人が「社会人は怖くない」と身をもって伝えてくれた影響が大きいとのお話でした。

学生が、大学というある種の安全地帯にいながら、社会との接点を持てる。これは大学型フューチャーセンターの特質と言えます。中にはもう一歩を踏み出して、企業との共同プロジェクトに取り組む学生も出てきています。

 

アイデアがアイデアを呼ぶセッション

参加者にとって「発言のしやすさ」は気になる要素です。ポジティブな対話をしようといかに呼び掛けても、ほんの些細なズレで台無しになってしまうケースもあります。

だからこそ国保ゼミフューチャーセンターの雰囲気の良さは、多くの学生、社会人を惹きつけます。

友人知人を連れてきたり、議題を持って参加してくれたり。1人の静岡大学の学生の参加をきっかけとして、近頃では静岡県立大学と静岡大学の交流が広がりを見せつつあります。

セッションは活発です。発言が途切れる場面はあまり見られません。時には、誰かが出したアイデアに別のアイデアを上乗せしてブラッシュアップします。議論が本筋を見失いそうになると誰かが修正し、言葉足らずになった説明を誰かが引き継ぐようなこともあります。

中山間地域の買い物難民を支援するプロジェクトを説明する、静岡大学の久々湊真人さん。様々な視点から意見が出され、豊かな議論に。

 

学生が活躍できたのが成功の要因

国保先生に「成功の要因は何ですか?」と訪ねると「私があまり手を出さないこと」と返答をいただきました。

当初、ファシリテーターを学生にやらせるべきか迷ったと言います。当然、学生のファシリテーションは未熟です。しかし一方で、国保先生自身がファシリテーターを務めれば、学生にとっては大学教員に向かって意見を言うことになり、発言のハードルが上がってしまいます。学生に任せたほうが明らかに場がリラックスするのです。

現在、国保ゼミフューチャーセンターでは、おもてなしも、ファシリテーターも、すべて学生が担当します。国保先生は敢えて手出し口出しを控えます。

もちろん超一流の運営というわけにはいきませんが、一方の参加者側も、完璧な運営は期待していません。むしろ、至らないところがあっても皆でカバーしようという意識が一体感を生みます。またファシリテーターをゼミ生の中で持ち回りとすることにより、ファシリテーターを担う緊張を皆が経験でき、より助け合いの意識が強まっているようです。

 

アイデアがほしいときは静岡県立大学へ

天才的なアイデアが飛び出るわけではありません。しかしながら、社会人の誰もが思いつかなかったアイデアが出ることは多々あります。「あれもアリじゃない?」「これもアリじゃない?」と企業の看板も組織の論理もなく自由に発想、検討できるのが学生の強味です。

そのアイデアを実現可能なプロダクトにするのは、あるいは知識や経験が豊富な社会人の役割かもしれません。

内輪での発想に限界を感じたら、ぜひ静岡県立大学国保ゼミフューチャーセンターへ課題を持ち込んでみてください。

また、フューチャーセンター設立を考えている方や、フューチャーセンター運営に行き詰まりを感じている方にも国保ゼミフューチャーセンターはおすすめできます。この無類の居心地の良さを体験すれば、きっとそれぞれの課題に応じた気づきをもたらしてくれるはずです。

 

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