『市民参加で省エネタウンを実現するフューチャーセッション』レポート

国や大企業がエネルギーを一括管理し、分配するやり方には、特に東日本大震災以降、限界が見え始めています。市民レベルで真剣にエネルギー問題を考え、アクションしていくために開催されたのが、『市民参加で省エネタウンを実現するフューチャーセッション』です。環境に関して一家言を持つ個性的なメンバーが集い、豊かな議論が展開されました。

 

会場は地球環境パートナーシッププラザ GEOC

東京都渋谷区の国連大学にある、「地球環境パートナーシッププラザ GEOC」がフューチャーセッションの舞台です。
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主催は株式会社フューチャーセッションズ。有福英幸さんがファシリテータを務めました。
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鎌倉市の取り組みや課題を共有

趣旨説明、自己紹介のあと、鎌倉市における環境の取り組みや、特有の課題などを、モデルケースとして共有します。

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印象的だったポイントは、

・全国に比べ、家庭で消費するエネルギーが多い
・古都である影響で開発に関する規制が多く、なにかやろうと思ってもなかなか進まない
・観光客が多く、渋滞が激しい
・緑地が多いが、有効活用できているとは言い難い

などでした。実は子供の頃、自転車で遊びに行ける距離に住んでいたこともあり、鎌倉は身近な街です。個人的にとても面白く拝聴しました。

 

水素発電や省エネアパートに取り組むゲストを囲んで対話

続いては、フィッシュボウル。座席を4つ用意し、必ず1つは空けておきます。話したい内容が出てきた人が自由に座って、対話に加わるルールです。

それぞれがエネルギー問題に関して、独自の視点で取り組んでいる方々だった影響で、対話は非常に刺激的なものになりました。全ては紹介できませんが、個人的に印象深かったポイントを紹介します。

・大規模発電所で発電して各地へ送電する今までの発想は、無駄もリスクも多い
・水の電気分解の仕組みで水素発電すれば、送電線が不要で、水も空気も汚さない
・市場が無く儲からなければ誰も取り組まないので、技術があっても普及しない
・自然エネルギーはコストが高いのが現状。経済的リスクもあるので、意識の高い人しか使わない。自然エネルギーでの成功体験を持ってもらうことが大切
・エネルギーを作る発想の前に、エネルギーが逃げないようにすればかなり省エネになる
・熱を電気に変換するのではなく、そのまま熱として利用するのが無駄がなく、大切
・太陽光発電システムを手作りするワークショップを開催した。まず把握しなければならないのは、家電だった。私たちはどんな家電にどれだけのエネルギーを使っているのか知らないでいる
・今までエネルギー問題は国や行政に任せてきたが、今後は一人ひとりが考える必要がある。そう考えると、教育機関のエネルギーリテラシーを変えていけるかどうかがポイント

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フィッシュボウルから生まれた論点を、ふせんに書き留め、グルーピング。
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理想的なエネルギーとの関わり方について対話

続いては、3ラウンドのワールドカフェ。各テーブル4〜5名に分かれて、グループで対話を深めていきます。

Round1:自分たちでエネルギーをつくるとしたら何ができるだろうか?
Round2:自分たちでエネルギーをへらすとしたら何ができるだろうか?
Round3:自分たちでエネルギーを融通(ピークカット、マネジメント)していくとしたら何ができるだろうか?

すべて、鎌倉市を例にとって考えます。

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多くの鎌倉市民の共感を得るアクションのポスターを作成

仕上げはクイックプロトタイピング。2020年の具体的行動を未来志向で考えます。お題は、多くの鎌倉市民の共感を得られるような、市民アクションを呼び掛けるポスターの作成です。

最終的に3チームにまとまり、未来を形にしていきます。各チーム個性が発揮され、楽しそうにどんどん描き込んでいくチームもあれば、じっくり検討してから取りかかるチームもありました。
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出来上がったポスターを全体で共有します。
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環境・エネルギー問題で化学反応を起こしたい方は注目

最後にセッションで得た気づきを一人ひとりシェアして、解散となりました。
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参加者それぞれが刺激を受けた様子が伝わってきました。個人的には、2020年という少し遠い未来を対象にしたので自由に発想できたという感想、また自分の地域でない鎌倉について考えたからこそ遊び心を持てたという感想が印象的でした。既成概念にとらわれず、ゼロベース思考を大切にするフューチャーセッションならではのメリットです。

また、同じ環境・エネルギー問題に関わる人々同士の繋がりができ、化学反応が起きそうな予感がありました。今後も具体的アクションに繋げるために、さまざまなセッションが開催されるはずです。関心を持たれた方は、ぜひ株式会社フューチャーセッションズ・有福英幸さんまで、コンタクトを取ってみてください。

Future Sessions

 

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